スタッフブログ
2018.02.13
『砂時計ではなく「泡時計」です。
泡が落ちていくのではなく、泡がポコッポコッと「上がって」いきます。
間は数秒だったり、数分間続いたり、小さな泡や、大きな泡とさまざま。
砂時計よりもずっと曖昧な「ひととき」を楽しむための新しい道具です。』
こんにちは。くさの工務店の岡田です。
毎日寒い日が続いておりますね。
街行く方々を見ても、まだまだ朝晩はマフラー、手袋が
手放せないようです。
くさの工務店ではお家づくりのお話をする際、
お客様にリラックスしてご要望を出していただくために
店内に色々なしかけを用意しています。
デザイナー寺山紀彦氏が制作した「Awa Glass」もその一つ。
それにしてもどうしてこのような時計を作ろうと思ったのか?
と訊かれた寺山氏の連想ゲームのような答え。
まず最初は、掛け時計の制作を目指していたそうです。
「時間ってなんだ?時間は目に見えないから、物に落とし込んで表そう」
→→「見て楽しむのは標本だ、よし、蝶を入れてみよう」
→→「ガラスの砂時計に蝶を入れてみたらどうか?」
→→「標本よりも、常に変化して形のないものにはより多くの時間がある」
→→「泡は形状が変化していく姿が綺麗だし持っている時間も長い」・・・
泡グラスのために特別に配合したシャボン水が、真ん中のくびれを通過すると、
反対に空気が上がってポコッポコッと泡となります。
液体が重力で下がる際に上がっていく空気の方に着目した、
正に逆転の発想が生んだデザインです。
デザイナーの寺山氏はこうも言っています。
「この作品を見ると、ほとんどの人が「正確かどうか」を気にします。
なんだか不思議な感じがします。」と・・・
くつろぎのある空間を実際に体感し、
ぜひお家づくりや生活イメージの参考にされてみてはいかがでしょうか。