スタッフブログ
2017.01.24
こんにちは岡田です。
今日は朝から気温が上がらずとても寒い1日ですね・・・
私的にはここ数日で1番寒い気がします・・・((+_+))
さて今日はお客様からよくご質問を頂く在来工法と2?4工法の違いについて
お話しをさせていただきます。
ちなみに、私たちがご提案をしている建物は在来工法になります。
しかし、在来工法も2?4工法もメリットデメリットがあります。
それではお話しをさせて頂きます。
● 2x4(ツーバイフォー)工法とは?
まず、基本的に使われる角材(柱等)のサイズが2インチ×4インチであることから
こう呼ばれています。
別名「木造枠組壁工法」とも言い、在来工法が軸(柱など)で建物を支えるの
に対し、2x4工法は面(壁または床)で建物を支えているのが特徴です。
面構造と合理的な工法がもたらす3つのメリット
【耐震性】 構造体(建物を支えている部分)が、壁と床が一体化されている
面構造のため耐震性は高いと言われています。
段ボール箱(の形状)を家に例えるなら、その段ボールの面全てが構造体と
いうことになりますので、揺れに強いというわけです。 【高気密・高断熱】
そして部材の納め方の性質から隙間ができにくいため、気密性や断熱性も
期待できます。
構造体の時点で隙間ができにくいということは、そこからさらに断熱措置
などを施していきますのでなおのことその効果を高めやすいと言えます。
そしてもう1つの特徴が、工期短縮です。
2x4工法は規格化された建材の組み合わせでとても合理的に構造体を作る
ことができます。
最近ではパネル化された状態で現場に搬入し、面どうしを組み合わせるだけ
でよい方法を採用しているメーカーもあることから、工期短縮も進んできて
います。
工期が短くなるということはそれに付随するコストも減りますし、家を建て
る側にとっては仮住まいをする期間が短くて住むというメリットもうまれます。
気になるデメリットは・・・
さて、メリットがたくさんある2x4工法ですが、やはり気になるのはデメリット
だと思います。
これは皆さんが選ぶ専門家にもよるとは思いますが、「特殊なデザインに弱い
部分がある」という点です。
先ほど説明した面構造(面で建物を支えている)という特徴がゆえに、建物の
四隅には基本的に窓を設ける事が難しいです。
写真のように、部屋の角ギリギリまでサッシを設けたい場合などがこれに当た
ります。
また構造上、窓や建具の高さも在来工法に比べると多少制限されます。
(一般的なサイズのものは問題ありません)
そのため意匠性を追求した建築家の多くは2x4工法ではなく、在来工法を
選ぶケースが大半です。
そしてもう1つが2x4工法の家のリフォーム時の注意点です。
一般的にリフォームのイメージの一つとして、壁を取り払い間取りを変更する
といったシーンを目にしたことがある方も多いかと思いますが2x4工法の最大
の特徴としてこれまで説明してきましたように、壁自体で建物を支える工法な
ため、耐力壁(建物を支えている重要な壁)が室内にあるケースも多いですが、
これは取り除くと建物の強度が落ちてしまいますので危険です・・・
リフォームで一部壁を取り払いたいと思っていても間仕切り壁しか取れない場
合があります・・・
一般的に耐力壁の場合は取り除くのは困難なため、間取り変更の自由度は低い
と言えます。
表面上でただの間仕切り壁なのか耐力壁なのかを見分けるのは難しいですので、
2x4工法の住宅をリフォームする際は普段から2x4工法で建築している専門家
に依頼するのが安全です。
今回は2x4工法についてその中身を少しご説明しましたが、まとめると新築
する際のデメリットは少ないといえますが、リフォームする際は少し注意が必要
です。
住宅は何十年と使う為、家族構成の変更等によってリフォームが必要になって
来る事は十分に考えられるため最初からふぃふぉーむをしないで済む家造りを
するか、将来の間取り変更がわからない場合は在来工法での建築が良いかと
思います・・・
在来工法か2x4工法について悩まれている方はぜひ参考にしてみてください。